猫さまと暮らし始めて、長い年月が経ちました。
6匹の猫さまは私が妻と出会った時には既にいたので、私自身がやまとと過ごしたのは15年ほどなわけですが、それでも一緒に過ごした長い時間はただの「飼育」なんかではなくて、人生の一部そのものだったと思います。
猫たちと向き合うたびに、
「この子たちの幸せってなんだろう」
「私にできることってなんだろう」
やまとを失ってから、そんな問いにじわりと答えがにじんでくるようになりました。
そしてここ最近、ずっと考えていたことがあります。
保護猫活動に、私も何か力になれないだろうか。
🐱 保護猫を迎えるという選択肢。でも、その前に考えなければいけなかったこと
最初に思い浮かんだのは、もちろん保護猫を家族に迎えることでした。
これにはいくつか理由があります。
例えば我が家は多頭飼いをしているので、複数の猫と暮らすことに慣れていることや、残された猫にとっても新しい出会いが刺激になるのではないかと思ったことなど、ですかね。
しかし、保護猫をお迎えするというのは、当然のことながら命に責任を持つということ。
その決断はとても尊いし、憧れの選択肢でもありました。
でも、ふと我に返ったのです。
私たち家族が “やまとと過ごした20年” は、
とても幸せで、とても尊く重い時間でした。
20年という年月は、ただ可愛がるだけではなく、
自分自身の健康、生活、家族の状況すべてが影響してきます。
「もし次の子を迎えたとして、20年後の私たちは…?」
これを口にしたのは妻でした。これは悲観ではなく、現実的な視点でした。
保護猫を迎えたのに、自分の健康問題で再び手放すことになったら──
それは本末転倒です。
「守るために迎えたのに、守りきれないかもしれない」
そう思ったとき、胸がぎゅっと痛くなりました。
🐈⬛ 今の保護猫たちを取り巻く状況と、変わりつつある活動の形
興味を持ってからは様々な団体のことを調べました。
近年は、保護猫活動のスタイルが大きく変わってきているということも学びました。
- TNR(捕獲・避妊去勢・元の場所へ戻す)の広がり
- 保護団体によるSNS発信の増加
- 高齢者の飼育問題からの「飼育放棄」ケースの増加
- 多頭飼育崩壊の早期発見と介入
- 医療ケアが必要な猫の受け入れ先不足
特に 高齢者世帯の猫問題 は大きなテーマになっていて、
「飼い主が入院して猫だけが残された」
「施設入所で猫が行き場を失った」
今の超高齢化社会において、そんなケースが年々増えているようにも思えます。
また、保護猫の譲渡会でも、
子猫より“成猫・老猫”の受け手が不足していることが多く、
保護団体の負担が年々増えていることもSNSばブログ等で見受けられました。
こうした背景の中で、
私はひとつの活動がとても気になるようになっていきました。
🏡 「預かりボランティア」という選択肢
それが、
“預かり猫ボランティア(フォスターボランティア)”です。
これは、保護団体が保護した猫を一時的に一般家庭で預かり、
人馴れや体調ケア、お世話をする活動です。
預かり期間は数週間から数ヶ月、長い場合は半年以上とバラバラのようですが、
最終的には里親さんへバトンをつなぐことが目的になるとのこと。
調べれば調べるほど、
「これなら私たち家族にもできるかもしれない」と思えたのです。
預かりボランティアのメリット
- 自宅でできる
- 終生飼育ではなく、自分の体力や生活状況に合わせられる
- 保護猫の“人馴れ”に貢献できる
- 譲渡に向けての橋渡しという大切な役割が持てる
そして何より、
いまの自分の生活でも無理なく命に寄り添えるという点が大きかった。
「20年先のことまで考えて背負い込む必要はないけれど、
いま目の前の猫の背中をそっと温めてあげることなら、できるかもしれない」
そんなことを感じました。
預かりボランティアのデメリット
- 情がわき手放せなくなる。これしかない!w
🐾 保護猫活動は、派手じゃなくてもいい。小さな優しさが集まればいい
保護猫活動というと、
「保護する」「譲渡する」といった大きな行動が注目されますが、
本当はもっといろんな関わり方があることもわかりました。
- 一時預かり
- 譲渡会の運営サポート
- 物資支援
- SNSでの拡散
- 保護団体の支援金
- 啓発活動
- TNRのお手伝い
どれも立派で、どれも欠けてはいけない活動です。
団体として活動される方々を尊敬します。
そして私自身、
まだ答えは出ていないけれど、
預かりボランティアとして猫の“次の一歩”を応援したい
そんな気持ちが静かに芽生えています。
そして、その気持ちはどうやら妻と子供も賛同してくれるようです。
すべての活動をお手伝いできないにしても、自分たちにできることを少しでも。
🌙 最後に ― やまとの20年の重みが教えてくれた未来
やまとや我が家の猫さまたちとの時間は、私の中で一生の宝物です。
その宝物のひとつが教えてくれたのは、
「ひとつの命を大切にする方法はひとつじゃない」ということでした。
新しい子を迎えることだけが愛ではなく、
迎えないことも愛であり、
違う形で支えることも愛です。
保護猫活動に関わる道は、これからゆっくりと探していくつもりです。
それこそ定年後は本格的に活動ができるように、今からできることを経験しておきたいという気持ちもあります。
でもひとつだけ確かに言えるのは、
“猫を想う気持ちは20年経っても変わらないし、これからも変わらない”
ということ。
小さな一歩かもしれないけれど、
その一歩が誰かの猫の未来につながれば素敵だなと思っています。



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