猫と暮らしていると、毎日のように小さな疑問が浮かびます。
「なんでごはんの好き嫌いがこんなに激しいの?」(昨日の話とちょっとリンクしますね。最近の一番の悩みです…)
「さっきまで膝の上で甘えてたのに、急にシャッと逃げるのはなぜ?」
「兄弟なのに性格がまるで正反対!」
この疑問って猫さまと暮らすしもべの我々にはあるあるじゃないでしょうかね。私自身も、我が家の猫さま達の“気分屋っぷり”に振り回されてきました (笑)
でも実は、こうした猫あるあるには遺伝子レベルの理由が隠れているかもしれないらしい!
Darwin’s Catsプロジェクトとは?
イギリス・ケンブリッジ大学が進めている「Darwin’s Cats」は、5,000匹以上の猫のDNAと行動データを集めて分析する国際研究です。
調査は、猫さま達のしもべへのアンケートと遺伝子解析を組み合わせる方法。
質問内容は「よく鳴く?」「人懐っこい?」「怖がり?」といった性格やクセ、毛色や健康状態まで幅広く、まさに日常の“うちの子の観察記録”そのものです。
研究で明らかにしたいこと
研究者たちが目指しているのは、性格や行動と遺伝子の関係を探ること。
- ツンデレな猫とベッタリな猫では、どこが違う?
- 食にうるさい子と何でも食べる子、遺伝子に違いはある?
- 病気に弱い子と元気な子を分けるものは?
こうした疑問に答えることで、単なる「あるある」を超えて、病気予防や暮らしやすさにつながる知見が得られると期待されています。
猫あるあるを科学で読み解く
私の家でも、「総合栄養食はイヤなのに、ちゅ〜るは秒で食べる」なんて場面は日常茶飯事。
「これも遺伝子のせい?」なんて考えると、ちょっと気が楽になります。
- ツンデレ問題:「甘えてきたのに、急に噛む」 → 気質を決める遺伝子が関係?
- 食へのこだわり:「同じごはんは3日で飽きる」 → 味覚や嗅覚の遺伝子にヒントが?
- 兄弟差:「同じ環境なのに性格が真逆」 → 遺伝子と環境の相互作用かも
「あるあるだよね〜」で済ませていたことが、科学的に解明されるのはワクワクします。
研究の意義と飼い主にできること
このプロジェクトは、私たちしもべにとっても大きな意味があります。
- 遺伝子と病気の関係が分かれば、病気の早期発見・予防につながる
- 性格傾向が見えれば、より快適な環境づくりに活かせる
- 健全な繁殖や血統管理にも役立つ
さらに、一般の飼い主も参加できる仕組みになっており、自分の猫の行動データを登録することが可能。
「うちの子の気まぐれも、世界の猫研究に役立つ」と思うと、ちょっと誇らしくなりますよね。
まとめ
「Darwin’s Cats」は、猫のツンデレや気まぐれ、食へのこだわりといった“猫あるある”を科学の視点で解き明かす挑戦です。
毎日の小さな「なんで?」が、世界的な研究テーマにつながっていると知ると、うちの子の不思議な行動すら愛おしく感じてしまいます。
猫は気まぐれで予測不能。でも、それを科学で少しずつ解き明かしながら、猫も飼い主ももっと幸せになれる未来が待っているのかもしれません。
📝 参考・引用元:
The Guardian「Cat owners asked to share pets’ quirks for genetic study」
https://www.theguardian.com/science/2025/mar/19/cat-owners-asked-to-share-pets-quirks-for-genetic-study
(2025年3月19日掲載)



コメント