「うちの子、元気だけど…」その小さな不安
こんにちは。今日は医学のお話に触れてみたいと思います。
ウチの猫さまは6匹高齢猫でして、普段一緒に過ごしていると、ふとした瞬間に不安がよぎることがあります。
「最近ちょっと痩せた気がする」「あのしこり、大丈夫かな?」
元気に見えても、年齢を重ねるにつれて“もし病気だったら”という心配が頭をかすめます。
これ自体は猫あるあると言えますよね。家族だからこそちょっとした変化も気になってしまう。
しもべである私個人も同じです。
毎年の健康診断で何もなかったときはホッとするし、逆に少しでも数値が上がると一晩中ネット検索してしまうw 治療薬の値段とか調べて仰天するとかもある(笑)
きっと多くの飼い主さんが感じている“心のあるある”かもしれません。
🧬 世界の猫さまニュース:猫のがん治療に新たな希望
2025年9月、アメリカ・カリフォルニア大学デービス校(UC Davis)から発表されたニュースが、猫好きの間で注目を集めました。
研究チームが猫の扁平上皮がん(Squamous Cell Carcinoma)に対して行った新薬の臨床試験で、驚くべき結果が得られたのです。
この薬は、がん細胞の増殖を抑える分子を狙い撃ちにする“ターゲット型抗がん剤”。
従来の治療のように体全体へ強い副作用を与えず、腫瘍そのものに働きかけるのが特徴です。
臨床試験の結果、参加した猫の約3割で腫瘍の進行が止まり、症状が安定。
しかも、ほとんどの猫が治療を継続できるほど副作用が軽かったとのこと。
これは、猫のがん治療における大きな一歩といえます。
🩺 猫とがん ― 飼い主にとって身近なテーマ
猫の寿命が延び、平均15〜16歳まで生きるようになった現代。
同時に増えているのが“がん”という病気です。
特に、口の中や皮膚にできる腫瘍、リンパ腫などは高齢猫では珍しくありません。
ただし、人間と違って「痛い」「つらい」と訴えることができないため、気づいたときには進行しているケースも多いのです。
だからこそ、
- いつもより食欲がない
- 顔を触られるのを嫌がる
- よだれが増えた
- 毛づくろいをしなくなった
そんな小さな変化に気づく力が、飼い主にとって何より大切。
💭 飼い主としてできること
もしものときのために、できることはたくさんあります。
- 定期的な健康診断で早期発見を目指す
- 口の中や皮膚のチェックを習慣にする
- 猫に触れる時間を増やし、変化を感じ取る
そして、研究が進んでいることを知るだけでも、心の支えになります。
「もう治療法がない」と言われていた時代から、いまや猫のがんにも“希望”がある時代へと変わりつつあるのです。
🐾 まとめ
猫が病気になるかもしれない――そんな不安は、飼い主にとって共通の“あるある”です。
でもその一方で、世界のどこかで、猫の命を救おうとする人たちが確かにいる。
その努力を知ることは、愛猫と過ごす時間をより大切にするきっかけにもなります。
今日も、うちの子は日向でまどろみながら小さく喉を鳴らしています。
その平和な時間を守るために、私たち飼い主ができることは、正しい知識と少しの勇気を持つこと。
猫の未来には、きっともっと多くの希望が待っています。
📝 参考・引用元:
UC Davis Health News「New cancer drug could help cats — and people」
https://www.ucdavis.edu/health/news/new-cancer-drug-could-help-cats-and-people
(2025年9月29日掲載)



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