🎃 ハロウィンの影で起きていたこと
明日はハロウィンですね!
これは猫さまと関係ないのであまり触れませんが、日本のハロウィンも数年前と比較すると結構変わりましたよね。少し前までは渋谷はハロウィンの聖地のように売り込んでいたのに、今年は駅前で大きく「来ないで!」って横断幕で拒否してるw
まぁね…あまり良くないニュースもありましたしね。マナーとか。
ハロウィンといえば、かぼちゃとお菓子、そして仮装。
でもその影で、毎年のように起きている悲しい現実があります。
“黒猫が迷信や儀式の対象になる”――そんな話を聞いたことがある人もいるでしょう。
2025年10月、スペイン・Terrassa(テラッサ)市では、
10月1日から11月10日までの期間、黒猫の譲渡を一時的に禁止するという決断がなされました。
背景にあるのは、ハロウィンシーズンに増える「一時的な飼育」や「迷信的な目的」での引き取りを防ぐためです。
🐾 黒猫を取り巻く“古い迷信”
中世ヨーロッパでは、黒猫は魔女の使い・悪運の象徴とされ、迫害の対象にもなってきました。
その名残が今も一部の地域や文化の中に残っています。
特にハロウィンの時期には、仮装イベントなどに便乗して黒猫を「飾りのように扱う」人も少なくないといいます。
Terrassa市の動物保護センターは、
「私たちは迷信ではなく、命を信じたい」
という言葉とともに、この期間の譲渡停止を発表しました。
それは、“人間の都合で命を扱わない”という強いメッセージでもあります。
🌍 黒猫は国によって“幸運の象徴”でもある
一方で、文化によっては黒猫は“ラッキーキャット”として愛されています。
たとえば日本では、商売繁盛を願う招き猫の中にも黒猫があり、
「厄除け」「病気退散」の象徴とされています。
また、イギリスやスコットランドでは、
黒猫が家に入ると“幸運が訪れる”とも信じられています。
同じ黒い毛並みを持つ猫でも、地域によって真逆の意味を持つ――
それこそが、人と猫の関係の面白さであり、同時に難しさでもあります。
💭 命を“守るために止める”という選択
黒猫の譲渡を止めるという決断は、一見ネガティブに聞こえるかもしれません。
でも、本当の意味で猫を守るための“勇気ある一歩”です。
猫は季節の飾りでも、ハロウィンの仮装小道具でもない。
その命を軽んじる行為を防ぐために、行政がこうした措置を取ることは、
「人と動物の関係をどう築くか」という問いを私たちに投げかけています。
🐱 まとめ ― 見た目ではなく、命を見る社会へ
黒猫は、光の加減で表情が見えづらかったり、写真が撮りにくかったりして“地味”だと思われがち。
でも、その毛並みの奥には、他の猫と同じようにやさしさとぬくもりが詰まっています。
Terrassa市の今回の決断は、
「人間の都合を少しだけ止めることで、守れる命がある」
というシンプルで力強いメッセージを私たちに伝えています。
ハロウィンの夜、街が賑わうその裏で、
静かに守られている小さな命がある――
そう思うだけで、今年のハロウィンは少し違って見えるかもしれません。
📝 参考・引用元:
People「Spanish town bans black cat adoptions on Halloween over ritual fears」
https://people.com/spanish-town-bans-black-cat-adoptions-on-halloween-over-ritual-fears-11832807
(2025年10月2日掲載)


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