🐾 安全のために。でも、それだけでいいのかな?
我が家の猫さまたちは病院へ連れて行く時以外に家の外に出させていただいたことはありません。
交通事故や感染症、迷子になるのが怖くて、「完全室内飼いが一番安全」だと信じてきました。
飼い主ごとにその考えは違うと思いますが、私自身は今でもそう信じています。
でも、ある日、お気に入りの出窓スペースでじっと外を見つめる猫さまの背中を見て、ふと、こんな思いが頭をよぎったんです。
“この子は、本当に幸せなんだろうか?”
🌍 研究が問いかけた「完全室内飼いの神話」
2025年10月、イギリスの獣医専門誌 Vet Times にある論文が掲載されました。
タイトルは「Confinement is not a win-win for cats and wildlife」
(室内飼育は猫と野生動物にとって“ウィンウィン”ではない)。
この研究は、
「完全室内飼いは安全で正しい」という一般的な考えに、
あえて“待った”をかけています。
屋内飼育は確かに猫を守ります。
交通事故や感染症、外敵とのケンカからも解放される。
でも同時に、猫が本来持つ本能的な行動を制限しているというのです。
研究では、完全室内飼いの猫には
以下のような傾向が見られると指摘されています。
- 運動量の低下による肥満
- 退屈やストレスによる過剰グルーミング(毛を舐めすぎる)
- 尿路疾患や甲状腺異常などの増加
- 狩り・探索・観察といった“自然な行動”の喪失
屋内飼いは「安全」ではあっても、
必ずしも「幸せ」ではない――そんな現実があると指摘しています。
🐱 飼い主のジレンマ ― 守りたいのに、窮屈にしている?
外に出せば危険。
でも閉じ込めるのも、どこか胸が痛い。
我が家の猫さまの中には、夜になると突然スイッチが入ったように走り回る子がいますw
端から端までダッシュしたり、高いテーブルや棚にダッシュから飛び乗ってみたりw
「お外行きたいんか?」と声をかけると、
しっぽをピンと立てて振るわせ、まるで“うん!”と返事してるみたいにします。
そんな姿を見るたびに、
“この子は窓の向こうの世界を、どう見ているんだろう”
と思わずにはいられません。
私たち飼い主は、猫を守りたい。
でもその“守る”という行為が、
いつのまにか“閉じ込める”に変わっていないか――
この研究は、そんな問いを突きつけてきます。いろいろ考えさせられますね。
🌿 “自由”を取り戻す工夫たち
もちろん、外での危険を考えれば
完全室内飼いを否定することはできません。
大切なのは、「室内でも自由を感じられる工夫をすること」。
たとえばですけど、こういうことなのかな。
- ハーネス散歩:最初は怖がるけど、慣れると外の匂いに夢中。
- キャティオ(猫用ベランダ):網戸越しじゃなく、風を感じられる場所。
- 窓辺の展望台:外を眺めるだけでも刺激になる。
- キャットタワーや上下運動の空間:狩りの本能を満たせる遊び場。
猫は“動くものを追いかけたい”“匂いを確かめたい”“高いところに登りたい”
そんな生き物。
私たちが少し工夫すれば、
その小さな野生を家の中でも生かしてあげられます。
とはいえ、これを全て満たしてあげられるお家はそれほど多くはないだろうなとは思いますが。
💭 “幸せ”の定義を、猫の目線で
我々しもべにとっての安心と、猫さまにとっての幸せは、
必ずしも同じではありませんよね。
人は「守ってあげたい」と思うけれど、
猫は「もっと世界を感じたい」と思っているかもしれない。
外の音、風の匂い、鳥の声。
猫にとって、それは単なる刺激ではなく、
生きる実感そのものなのかもしれません。
研究者たちは言います。
「安全」と「自由」はトレードオフではなく、
“共存できるバランス”を探すことが大切だと。
🐾 まとめ ― 守ることと、理解すること
これにはきっと正解はないと思うんです。両方にメリットはありますもんね。
それは、猫を愛しているからこその選択だと思う。
でも、その愛をもう一歩深めるなら――
「安全」だけでなく「幸福」を見つめ直すことも、
同じくらい大切なのかもしれません。
猫を“守る”だけでなく、
“理解する”ことから始める。
それが、これからの猫との暮らし方だと感じています。
うちの猫さまは、今日も出窓から外を眺めています。
その背中を見ながら、私はそっと思うんです。
「この子が見ている世界を、少しでも感じさせてあげたい」――と。
📝 参考・引用元:
Vet Times「Confinement not a win-win for cats and wildlife, paper says」
https://www.vettimes.com/news/vet-nursing/small-animal/confinement-not-a-win-win-for-cats-and-wildlife-paper
(2025年10月掲載)



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